遺産整理業務とは、故人の財産を整理し、相続手続きを円滑に進めるための業務のことです。相続にはさまざまな手続きが必要であり、遺産整理業務ではそれらの手続きを代行して行います。
遺産整理関連業務には、相続人の調査、相続財産の調査、遺言書の確認、などがあります。
ここでは、相続人の調査(戸籍謄本の取り寄せ)について、説明します。
このページの目次
1 相続人調査の目的と重要性
相続人調査には様々な目的があります。例えば、相続財産を分ける際に正当な権利を持つ相続人を特定するためです。また、相続人を探すことで不明な財産が見つかる場合もあります。さらに、遺言書が存在する場合にも、正当な相続人を見つけるためには調査が不可欠です。
もし誤った相続人を特定してしまうと、財産の分割や遺産相続税の支払いに問題が生じる可能性があります。また、正当な相続人が見つからない場合には、財産の流れや遺産分割がスムーズに進まないこともあります。そのため、相続人調査は非常に重要な手続きです。
2 戸籍謄本の取り寄せ方法と手続き
相続人調査では、戸籍謄本を取得することが必要です。戸籍謄本は、相続人の続柄や居住地などの重要な情報を含んでいます。戸籍謄本の取り寄せ方法は、まずは地元の役場や市区町村の窓口に申請することから始めましょう。
必要な手続きは、申請用紙に必要事項を記入し、本人確認書類を添付して提出することです。提出後は、数日から数週間で戸籍謄本が届きます。
3 相続人調査と財産調査の関係
財産調査(残高証明の取得)を行う場合、金融機関は、その手続きを行う人が相続人本人であるか否かを必ず確認します。ですから、財産調査(残高証明の取得)を行う前提として、相続人調査を行い、誰が相続人であるかを確定させ、それを証明できるよう準備をしておく必要があります。
4 相続人調査と遺産分割協議の関係
遺産分割協議は、被相続人の相続財産(遺産)を、相続人が話し合って、誰が何を取得するかを決める話し合いです。ですから、遺産分割協議を適切に行うためには、①誰が相続人であるかの確定と、②相続財産にはどのようなものが、いくらあるのかの確定とが、必須となります。
適正な遺産分割協議を実現するためにも、適正な相続人調査は不可欠です。
5 弁護士に相続人調査を依頼するメリット
相続人調査では、戸籍謄本を取得することが必要ですが、戸籍の取り寄せは、非常に面倒な作業なので、ご自身で行う場合には、それ自体がストレスになってしまう場合があります。
これに対して弁護士(法律事務所)は、戸籍謄本の収集業務には手慣れていますので、戸籍謄本の収集を弁護士(法律事務所)に依頼してしまえば、あとは任せたままで、迅速に戸籍謄本を揃えることができるというメリットがあります。
また、ご自身で調査しても、相続人が特定できない場合(わからない場合)にも、弁護士に相談されることをお勧めします。弁護士は、戸籍や住民票の取扱いにも慣れているだけでなく、必要であれば提携先の興信所(探偵事務所)などと連携して、現地調査などを行うこともできます。